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【19.03.01】米朝 対話を継続・・・首脳会談 合意文書見送る・・・非核化・制裁 隔たり

【ハノイ=池田晋】米国のトランプ大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長は28日、ベトナムの首都ハノイで2日目の首脳会談に臨みました。両首脳は昨年6月のシンガポール会談で合意した、米朝関係の改善、平和体制の構築、朝鮮半島の非核化の具体化をめぐって協議したものの、会談日程を予定より早く終了し、合意文書への署名は見送り。米側は今会談で合意には至らなかったものの、双方は対話を継続する意向だと発表しました。(関連記事)

   サンダース米大統領報道官は声明で、両首脳の2日間におよぶ会談は「非常に良い、建設的な」ものだったとし、「合意には至らなかったが、双方の代表団は今後の会談を楽しみにしている」と述べました。
 トランプ氏は記者会見で、北朝鮮側が「基本的には、制裁の全面的解除を求めている」とし、非核化措置とのバランスから「席を立たざるを得なかった」と説明。ポンペオ米国務長官は「われわれはより多くを求めたが、正恩氏には応じる準備がなかった」と述べ、米側の求める非核化の措置と、北朝鮮側の提案に開きがあったことを認めました。
 一方、トランプ氏は、今会談の雰囲気を「とても友好的だった」と表現し、金正恩氏との「関係を維持したい」と交渉の決裂ではないことを強調。朝鮮半島の非核化によって目指すものが、米側の見方と一致はしていないものの、「1年前よりは近づいており、最終的には合意できるだろう」と今後の交渉に楽観的な見方も示しました。
 また、トランプ氏は、正恩氏が核・弾道ミサイル実験の停止措置を今後も継続すると改めて約束したことを明らかにし、米韓合同軍事演習についても「非常に金がかかる」と自粛する考えを示唆。次回の首脳会談については、未定だとしました。
 両首脳は同日、通訳のみを同席させた一対一形式の会合から開始し、側近を交えた拡大会合へと移行。その後に予定されていた昼食会、合意文書への署名式は急きょ中止されました。
志位委員長がコメント
 日本共産党の志位和夫委員長は28日、第2回米朝首脳会談について以下のコメントを発表しました。

 ベトナム・ハノイで行われた第2回米朝首脳会談は、合意に至らなかったものの、米側の発表によると、首脳会談は「非常に建設的」で、今後も両政府は「協議を続けていく」とされている。
 米朝両国政府が今後、昨年6月のシンガポールでの首脳会談の共同声明の合意――新しい米朝関係の確立、朝鮮半島の平和体制の構築、朝鮮半島の完全な非核化――にそくし、合意を具体化・履行するために、真剣な協議を続けることを、強く期待する。

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