しんご頑張りニュース−活動日記

【22.11.13】 「生きて罪を償いたい」。ある死刑囚の叫びです。・・きょうの潮流

 
 なぜ自分がこんなことをしたのか分かってもらい、二度とこうした事件が起きないよう役立ちたい。そんな心情を込めながら▼迫りくる死を前に明かした悔恨や罪への償いの数々。日々おびえる恐怖や、みずから死を願う複雑な心中も。最後まであきらめず無実を訴えつづける姿もあります(『死刑囚200人 最後の言葉』)▼死刑を宣告された人たちの揺れ動く心。さまざまな議論があり、問題も指摘されている死刑制度。国が人の命を奪うという行為の最終決定者である法相には、つねに命とむきあう覚悟と葛藤があるはずです▼罰とは、人権とは。人間社会の根源を問う死刑制度を、笑いをとるための世間話にした葉梨康弘法相が辞任に追い込まれました。自身の職務を、死刑のはんこを押すときだけニュースになる地味な役職とおちゃらける言動からは命を扱う重い責任のかけらも感じません▼

  過去に同じ発言をくり返しながら本意ではないとごまかす。そんな人物を任命した岸田首相も、彼の発言がもつ意味を問うことなく、かばいました。統一協会との深い関係をとぼけまくった山際氏のときもそうですが、何が問題で反省すべきは何なのか、この首相には省みるつもりもない。自身の責任も▼犯罪をうむ要因となる過酷な環境、悲しみを背負った犯罪被害者へのケア。人を支え、なによりも命を大切にする優しい社会を。その気持ちをもたない人たちに政権を担う資格はありません。

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